シルク織物
未来学校へようこそ!
五泉織物工業協同組合
2時間目 
謎ワード「オ・モ・メ・
ハ・ブ・タ・エ」を追え!
わからないから
とりあえず
筋トレ
してみま
ご、ゴウくん、
先生はそんな
君が大好きだ
よ!!!
- ヒントは、「五泉の美しい水」...? -
五泉のシルク織物は地元五泉でも「見えにくい産業」なんだ、ということがよくわかったね!
はい!
よくわかりました!私、「見えにくい」を「見えやすい」にしたいです。
いずみちゃん、もはや、やる気いっぱいだね!
フューチャースクールに通ってない友だちにもこのホームページをたくさん見てもらえるように呼びかけてね!
そうすれば、おりものの人たちも、とっても喜ぶよ!!
織りたろう先生がそう言うなら・・・
わたし、SNSでカクサンします!
先生、早く本題へ!
「オモメハブタエ」ってなんなんですか?!!
僕、絹織物の織り方のひとつの「ハブタエ」なら知ってます!
ゴウくん、
ハブタエを知ってるなんてファンタスティック!!!

そう、ハブタエは漢字にすると「羽二重」。
漢字になったらイメージは少しわくかな??!
私、いまググってみました!
ツヤッツヤの、これでしょ!!!
いずみちゃん...!!!?
(すごいドヤ顔だけど...)このスクールではググると停学なんだよ、知ってるだろう?!そんな罪を犯してまで...
先生ごめんなさい!!
停学を覚悟で、私、どうしても手っ取り早く「ハブタエ」を知りたかったんです...
先生、いずみちゃんがこれ以上罪を「ハブタエ」のように重ねないように...
ぼくがすぐ説明します!!
ゴウくん、ありがとう、ぼくはいずみちゃんがググらないように監視しているよ!
「ハブタエ(羽二重)」は、先生が着ている黒紋付の生地にもなっている、すき間なくぎゅっと織られた、平織りの生地です!
ゴウくん、大正解だ!!!

ハブタエ(羽二重)の組織図はこうだ!
タテ糸とヨコ糸がびっちり詰まって 織られてる!!!
(この図、ピンクでかわいい〜♪)
ピンクは萌え〜〜〜だよね!

そして、組織図の見立てもバッチリだよ!

このハブタエ(羽二重)は、織りの基本のキ、「平織り」でできているんだ。
基本のキなら、五泉じゃなくても...
どこでもやってることなんじゃないですか?

いずみチャンいい視点デス!!!
なぜゴセンがハブタエで選ばれてきたのか...

必殺技....
そう!
「ヌレヨコ」と言う技があるカラデス

ヌレヨコ?!
なんですかソレは!校長!!
これデス!
ぜんっぜんわかりません
(だよね...)

ぼくが説明しましょう!

ヌレヨコは漢字で書くと「濡れ緯」って書くんだ。
そこから読み解くと「緯」は「緯度」の緯。「よこ」って言う意味だ。

ヌレヨコは、
「よこ糸を濡らして織る」技
なんだ。
それで糸を濡らしている動画なんですね!
その通りだよ、ゴウくん!

五泉のハブタエ(羽二重)は、平織りのよこ糸になる糸を、濡らしてから織るんだ。

濡らしたよこ糸で織ると、
となりあうよこ糸どうしが水でくっつくから、ビチッ!ギューー!!!っと、密度の高い生地になるんだ。イメージはこれ↓
((わかりやすくするために色分けしているけ
ど、本当は全部まっしろな糸だよ))
織りたろう先生、私、やすやすとググってしまって...
なんてバカなことをしてしまったの!!
インターネット検索ではわからない真実が、ここにあるというのに!!

パソコンで見るより、手にこうして取った五泉のハブタエ(羽二重)は、こんなにも美しく・・・そ、そして重い・・・?!
そうか!!!!!わかった!
ヌレヨコの技でぎゅっと密度の濃い生地
になるから、
生地が重くなるんだ!

シルク校長先生!!
これでようやく謎がとけました...

スッキリ解決して、さらに筋トレに励むことができます!
でも、
オモメハブタエ(重め羽二重)はなんで、
五泉で発展したんだろ...
いずみちゃん、いい視点だよ!

ソレはね、
五泉の水が「鉄分が少ない」と言われているからなんだ!!

鉄分が少ないから、
長時間、糸を水に浸していても茶色くならないんだ!

いずみチャン...

アナタのシルクへの思いが
トテモ伝わりました。。。
テイガクは今回は許シまショウ...!

ありがとうございます!!!
シルク校長先生!!!
いずみちゃん、フューチャースクールではこれからもググったりせず、
正々堂々とリアルを追求していこうね!
うん、ゴウくん!
私、目が覚めたわ!リアルに生きてく!!!


ゴセンのヌレヨコ 「ゴセンのヌレヨコは
色白美人のオンリーワン?!」


ジツは...ヌレヨコという技術は、ゴセンだけのモノではアリマセン。
しかし、「五泉のオモメハブタエが美しい」と言われる理由の大きな理由ハ、撚糸(糸をねじって束ねて太くする)をシナイことにアルのデス!!

細い何本かのシルクをキレイな水の吸着力で1本の糸のヨウにミセテ、一本イッポンの糸のカガヤキを引き出すから、ゴセンのハブタエ(羽二重)は色もビビッドに染まり、ウツクシイのデス!