シルク織物
未来学校へようこそ!
五泉織物工業協同組合
4時間目 
「感覚を研ぎすませ!
織物職人はエスパー?!
ゴウくん...
いったい
君はどこへ...
りっぱな
シルク織物職人に
なるんですっ
フンフンフンフン.....
そんなにきたえてさぁ、ごうくんは何目指してんのよ
決まってるじゃないか!シルク織物工場の職人だよ!
僕は将来、ぜったい五泉のシルクのために働くんだ。
え〜、筋肉マッチョな職人さんなんてみたことないけど・・・
先生、職人に筋肉なんて必要なんですか?
うう〜ん、ごうくんの鍛え方はちょっと違う気がするけど、
いるといえばいるかなぁ。
じゃあ、今日は織物職人さんにせまってみよう!
イエス、マスター!
まず、織物職人さんのイメージってどんなイメージ?
えーっと...織機があってよこ糸を通してバタン、よこ糸通してバタン、
そんな感じです!
んー30点!
もちろんそういう人もいるけどチームで成り立ってるからね。 それだけが仕事じゃないんだ。
チ、チーム・・・?!!!???
じゃあ、他の人にもきたえてもらわないと...
職人って、一人でコツコツ織ってるイメージだった!
(いや、きたえなくて良いけど)
確かにそういうイメージはあるよね!
確かに織らなければ生地はできない。
でもね、「織る」ためにはその前に準備をする必要があるんだ。
その準備から職人の仕事は始まっている。
その目・耳・手や指・口・舌・頭・・・
身体のあらゆる部位を使って仕事をする・・・・・・・・・
ソウデス、
それがゴセンのオリモノ職人ナンデス!
(校長、さいきん教室の隣に常駐してる...?)
「一見は百聞にしかず」。動画でみてみますか、校長。
ハイ、まずハ「目」。
す・・・・

すごい集中力!!!
わぁ!かっこいい...(でも筋肉使ってない...)
次に「耳」。
機械の調子がくるってると、音が変わったり、リズムが変わったりするんだよ。
それを職人が敏感に感じとる。
次に「手・指」。
糸が細くて見えない...
職人さんたちはもしかしてエスパー?!
あはは!
でも、ある意味そうかもしれないね。
五感を研ぎ澄ませてエスパーみたいになっちゃったのかも。
「口、舌」。
糸をなめたりして、商品は汚くならないんですか?
大丈夫!
前の授業で話した 「精練(せいれん)」が最後に
あるから、その時についたホコリなども
一緒にみんな落ちる
んだよ。
でも職人さん、風邪でマスクもできないですね。
そして、最後に「頭」。
あ、頭.....?!
やっぱり筋肉だけじゃなくて頭脳も必要なのか...
ここで言っている「頭」はちょっと違うかな。
(いやしかし、勉強もがんばって、ごうくん...)
こ〜んな感じで「頭」を使うんだ!
すごい♡♡♡
職人さん・・・!!!
五泉のシルク織物職人さんは、いろんな身体の感覚を使って、
集中して仕事している
ことがわかったね!
でも、でも・・・
筋肉っ....筋肉は・・・・(プルプルプル)
ダイジョウブデス、ごうくん!
チカラ仕事アリマス!!!
お、重そう・・・
50キロくらいアリマス!
私、職人さんになれるか心配になってきました。
ダイジョウブですヨ。
役割にヨッテ、必要な「チカラ」が違いマス。
でも、最初からうまくできる人ナンテ一人もイマセン。
ソレヨリ、能力よりも、大事なものがあります。それは...
ソウ・・・タイセツなのは
ゴセンシルクへの LOVE...

五泉のシルクへのアイさえあれば、
誰でも職人になる
シカクがあるんデス!!!
僕たち、愛には
自信があります!
ではダイジョウブ!
そうでした、次の授業から転校生がキマス!
その転校生にもその愛をぜひ伝えてクダサイね。
えっ...転校生?!
>職人の仕事はロボットに変わるのか。 職人の仕事はロボットに変わるのか。

シルクは天然繊維のため、化学繊維と異なり糸の太さが違ったり、虫に食べられたりして切れてしまうことがあります。
その時その時で違う繊細なシルクをやさしく扱い、感覚を研ぎ澄ませながら丁寧に見守り、手間暇かけて織物にしていくのが五泉のシルク織物の職人です。
美しい織物をつくるためには、まだまだ機械にはまかせられない細やかな配慮が至る所で必要です。
職人によるワンチーム。この連携はなかなかロボットに変える事ができないものと思います。